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教育研究コロキューム☆イオンエンジンとプラズマロケットの研究開発動向

イオンエンジンとプラズマロケットの研究開発動向

1124日(木) 16:50~2F大会議室にて

講演者・中野 正勝先生 本校荒川キャンパス航空宇宙工学コース准教授

小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジンのお話。往復で2年間、故障は許されません。壊れてもJAFは来てくれません。エンジンが2年間壊れないか、連続18,000時間の試験を2回行ったそうです。家にも帰らないといけないので、試験機に携帯電話を取り付けて問題があれば試験機が電話して「調子おかしいんで見に来てくれない?」的な信号を送るようにしたそうです。

「はやぶさ」は2003年に打ち上げられ、幾多のトラブルを抱えながらも2010年に帰還。その間日本では政権交代が起こり、仕分けでハヤブサプロジェクトの後継機種がボツにされそうになりながらも、現在「はやぶさ2」の開発は進行中。このエンジン試験のシミュレーションの開発を行っているのが中野先生です。先生作成のプログラミングだと2年かかっていたものが、普通のパソコンで2週間で結果が出るそうです。こんなスゴい先生から授業を受けているなんて、学生たちがうらやましいです。(田村)